こんにちは。
唐突ですが、
グランビルの法則ってなんでしょう…?
ネットで調べると
「絶大な効果がある…!」
「全く役に立たない…!」
という全くの二極化した意見が見受けられます。
実際にこの記事を読んでいるということは
あなたが気になるのは
「使えるのかどうか?」
というポイントについてだと思います。
グランビルの法則とは?
結論から言うと

このグランビルの法則というものは
ジョセフ・グランビルという金融作家が
過去チャートの傾向を割り出して、
「あれ、もしかしてこのパターン
うまく利用すれば勝てるんじゃね?」
という考察をして世に広めたもので、
100%勝てる手法というものではありません。
この記事では、
グランビルの法則8種類を
実際のチャートを使って紹介します。
しかし、過去の値動きは
過去の値動きでしかありません。
今日この記事を読んだところで
明日あなたは億トレーダーにはなれません。
巷では売買シグナルと言われていますが、
実際にはチャートが動きやすいだけであり
あなたがそのポイントで
売買をする必要はありません。
また、グランビルの法則は根拠を
固めるためのものであり、
「これ単体ではエントリーは難しい」
ということを念頭に置き、
あなたがトレードに取り入れる場合は、
自身の分析力と相談してから
利用するようにしてください。
それでは紹介していきます。
①から④を買いポジション、
⑤から⑧を売りポジションとして
紹介しています。
グランビルの法則①
「ゴールデンクロスで買い注文」
(上昇トレンドの始まりをつかむ)
イメージとしては下のチャートです。
売り買いの勢力が均衡しており、
25MA(25本分の移動平均線)と
絡み合っている状態から25MAを
下から上に突き抜けて
「J」
のようなチャートなった場合に、
これから上昇トレンドが始まる傾向があります。

バイナリーオプションでの
エントリーポイントとしては
それまでのレンジの最高値を超えたあたりが
最適であるといえるでしょう。
グランビルの法則②
「上昇トレンド中のデッドクロスで買い」
(トレンド継続に期待して買い増し)
イメージとしては以下のチャートです。

上昇トレンドが発生して
一時的な休憩(レンジ)に入ったポイントで
- そのポイントで含み益を利確をするトレーダー
- もう上がらないだろうと予想したトレーダー
- レンジで売りのポジションだったトレーダー
これらの人がチャートから抜けていきます。
そうすることでチャートには一時的な
押し目(下げの動き)が付くことになります。
その下がった箇所でトレンド継続に期待して
買いポジションを入れるという手法です。
これも先ほどと同様に、トレンド継続の示唆
となる可能性がありますので、
バイナリーオプションではトレンドフォローの手法
として待ち伏せをしてもいいかもしれません。
グランビルの法則③
「上昇トレンド中にMAを嫌がって反発したら買い」
イメージとしては以下のチャートなのですが、
この3つ目は形だけはエントリーができません。

簡単に言うとそのポイントで買えるのか
という問題があります。
また、この法則は手法でありながら
エントリーにはかなりの値ごろ感が必要ですので、
エントリーする際には、
一目均衡表やオシレーター系のインジケーターを
併用して根拠の裏付けに役立てる
といった使い方がメインとなってくるでしょう。
もしあなたがチャート分析をしていたときに
これと同じ形を見つけたら、
「あ!ハイエントリーだ!」
と脳死でポジションを持つのではなく、
他の要素とも比較しながら
もっと伸びそうなのか?
それともここで力尽きそうだから
最後の足掻きして伸びているだけなのか?
ということを考えながらエントリーすると
より高い確率で勝つことができます。
グランビルの法則④
「MAとチャートが乖離したら
回帰するのを利用して書いエントリー」
もしあなたが初心者なら現在動いているチャートで
この法則に手を出すのはおすすめできません。
先程の法則③と比較して1つだけ
大きな違いがあります。
それは何か?
「チャートに対するエントリー方向」
という点です。
これまで紹介してきた手法は順張りであり、
比較的簡単な手法でした。
25MAから乖離したチャートは必ず元の
25MAに戻ろうとする力で、
行き過ぎたら反発します。
ではなぜおすすめできないのか、
それはどこで反発するかは
あなたには分からないからです。
煽っているわけではなく、
世界中のどんなプロトレーダー、
ヘッジファンドもどこで反発するか
という未来は分かりません。
逆張りはそれ相応の技術とリスクが伴いますので
最初のうちは順張り目線でチャートの動きを
観察するように心がけてください。
バイナリーオプションであれば、
このポイントで反発して戻ってくる箇所での
動きに合わせてエントリーする
ということもできますので、
将来的にチャート分析が完ぺきにできるように
なったときに挑戦してみてください。
グランビルの法則⑤
ここからは売りのポジションの内容になります。
「デッドクロスで売り注文」
(下降トレンドの始まりを掴む)
今度は法則①の逆で、売りシグナル出ている
という状態になります。
ここで動きやすい理由としては、
このデッドクロスの発生によって
下降トレンドの始まりとなることが多い
という傾向があります。
多くのトレーダーはトレンド転換に対して
「それまでの買いポジションを利確したい」
「下降トレンド初動で空売りを入れたい」
という2つの心理から、売り(下)方向への力が働き、
下降トレンドが発生するというのが主な原理です。
イメージとしては以下のチャートです。

それまで一時的に上昇トレンドにあったチャートが
デッドクロスから下降トレンドに転換した
というイメージです。
バイナリーオプションでは、
直近の上昇上昇トレンドの最安値を
割ったポイントでエントリーすると
高確率で勝利することが可能です。
グランビルの法則⑥
「下降トレンドの押し目で売り注文」
イメージとしては以下のチャートです。

下降トレンド中にゴールデンクロスが発生した
という状態になります。
しかし、25MAは下を向いていて、
「ここから反転して上昇するぞ!」
という動きはないと考察できるでしょう。
バイナリーオプションでは下降トレンドが
継続すると先読みをして待機しておき、
直近の安値を割ったポイントでエントリー
という風なトレードができるかと思います。
FXでは難しいですがバイナリーオプションでは
エントリーしやすいポイントとなっていますので
狙ってみてはいかがでしょうか。
グランビルの法則⑦
「下降トレンド中にMAを嫌がって反発」
③の逆と考えていただけると
分かりやすいかと思います。
イメージとしては以下のチャートです。

バイナリーオプションでは、
直近の安値を割ったポイントでエントリーすると
高確率で勝利することが可能ですので
他の要素と比較しながら
エントリーしてみてください。
グランビルの法則⑧
「急騰したチャートを逆張り」
先程の④と同じ考えで、
MAから乖離したチャートは
MAに戻ろうとする力が働きます。
多くのトレーダーが
急騰したチャートに対して
「買われすぎじゃね?」
と考えます。
それにより、今ある値段に対して
売り(下げ)方向へのちからが働いて
元のMAに戻っていきます。
イメージとしては以下のチャートです。

これは④と同様に逆張りの手法であり、
簡単に勝利することができない手法ですので
バックテスト(検証)をしっかり行い、
あなたの手法と合えば取り入れてみても
良いかもしれません。
まとめ
今回の記事ではグランビルの法則について
実際のチャートを交えて説明しました。
使えるのか?使えないのか?
と思いながら読んでいただいた方には
申し訳ないのですが、
正直かなりの確率であなたの技術力に
依存するという結果になります。
もし今回の記事を読んでもしあなたが
「これを利用してチャート分析をしよう!」
と考えるのであればぜひ努力して
グランビルの法則をあなたのものにしてください。
逆に、この記事を読んで
「明日からこの形でエントリーするわw」
と考えるのであればグランビルの法則は
チャートには参考にせず、今すぐ忘れてください。
ですのであなたの努力次第では絶大な効果が
期待できる手法ですので
抜け道を探そうとせずに地道に努力し、
一人前のトレーダーになることをお勧めします。