こんにちは!トレーダーの大井です。
前回の記事(確定申告の仕組みとバイナリーオプション【稼いでから考えればOK】)では、バイナリーオプションで稼いだ利益の額によって、確定申告が必要かどうかが決まるという話をしました。気になる方は、そちらを先にご覧ください。
この記事では、より詳細な「バイナリーオプションの利益にかかる税金の仕組み」について解説します。
- 国内口座と海外口座による税制の違い
- 税金の計算方法
という内容について書いています。
その他の疑問については、お悩みに応じて各記事を参照ください。
確定申告の仕組みとバイナリーオプション【稼いでから考えればOK】
バイナリーオプションと損益通算の仕組みをゼロから解説!節税の方法
バイナリーオプション・副業が会社にバレるたった1つの理由とは?
各記事を読み進めていくことで、ゼロからでも、バイナリーオプションの税制を正しく理解・うまく活用することができます。
記事の信頼性については、下記記事の冒頭に書きました。
→バイナリーオプション・FXの税金の仕組み【誰でもわかる解説4選】
サラリーマン時代からのトレード歴は15年ですので、その時の経験をお話できると思います^^
https://twitter.com/CAC_coaching/status/1204579370968313856
バイナリーオプションは国内と海外で税制が違う
まず、普段使っているバイナリーオプションが、「海外口座か国内口座か?」を知る必要があります。海外口座と国内口座で、税金の仕組みが変わるためです。
海外口座の例 | 国内口座の例 |
現状は、
・ハイローオーストラリア のみ |
・IG証券 ・GMOクリック証券 ・FXプライム byGMO ・FXトレード・フィナンシャル(FXTF) など |
海外口座のバイナリーオプションは雑所得の扱い
海外のバイナリーオプション業者を使用した際に生じた利益は、雑所得(総合課税)として扱われます。総合課税ということは、給与所得や事業所得の利益と合算して、収入とします。収入から経費を差し引いて、所得税を計算します。しかし、バイナリーオプションの損失は、損益通算できないので注意しましょう(詳細については次回の記事を参照ください)。
税率は、利益によって段階的に変わります。
国内口座のバイナリーオプションは申告分離課税
国内のバイナリーオプション業者を使用した際に生じた利益は、申告分離課税として扱われます。所得税とは別に税額を計算しなければならず、税率も異なります。税率は一律「20.315%」です。利益から経費を差し引いて計算します。
下記のように計算しましょう。
課税所得 = バイナリーオプションの利益 - 経費(勉強代など)
税金 = 課税所得 ✕ 20.315% |
海外のバイナリーオプション利益にかかる税金について
給与所得などと合算して0%~55%の税金が発生します。ざっくり言うと、所得税+復興特別所得税+住民税の3つを払う事になります。
所得税の税率は、下記の表に従って変わります。
課税される所得(経費を除いた部分) | 税率(%) | 控除額 |
195万円以下 | 5 | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10 | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20 | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23 | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33 | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40 | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45 | 4,796,000円 |
復興特別所得税は、所得税率の2.1%。住民税は、住んでいる場所によりますが、おおよそ10%ほどになります。
サラリーマンの方は確定申告と納税が必要
給与所得のみの場合、すでに所得税が天引きされています。そのため、確定申告とは無縁だと思います。しかし基礎控除38万円を超える利益がある場合、課税所得が変わるため、確定申告で追加分の税金を納税しなければなりません。
この時、住民税を自分で申告して支払う旨を手続きしておかないと、会社に副業がバレてしまいます。次回の記事で、対処法ついて深堀りしていきます。お楽しみに!