世界的な株安・コロナウイルスを皮切りに、次の金融危機が始まっています。
いま起こっている金融危機の仕組みと、それに対して個人ができる最大限の対策についてまとめました。
- 金融危機の実態がどうなっているか知りたい
- 今からどうやって対策すればいいか知りたい
目次
今回の金融危機がなぜ起こるのか?4つの要因について解説
金融危機はたくさんの要素が複雑に絡み合って発生するので、何かひとつ原因を特定することはできません。
大きく分けて4つの原因があるので、それぞれについて解説します。
【原因1】実体経済の成長に終わりが近い
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世界の粗鋼生産推移,経済産業省
これらのグラフは、経済産業省が2015年に発表したものです。
それぞれひとことでまとめると、次のようになります。
- 左・・・鉄を生産する能力に、鉄の需要が追いついていない
- 右・・・先進国の鉄の生産量がほとんど変わっていない(中国を除く)
鉄は工業のかなめ。鉄の生産量が伸びない=モノが作られていない=経済が伸びない
現代はいまだに鉄器時代を抜けていません。
こう書くと違和感を感じる方も多いかもしれませんが、身の回りにあるものって、ほとんどが鉄によってできているんですよね。
つまり、鉄の生産量が変わっていないということは、経済活動はほぼ横ばいか、衰退しているということになります。
中国バブルによる鉄の異常な消費とバブルの崩壊
先進国で鉄が横ばいのなか、中国だけが大量の鉄を生産しています。
これは過去の日本と同じく、バブル経済によってビルや公共事業をめちゃくちゃにやっているからです。
しかし現在、中国のバブルはすでに崩壊しています。。。
【原因2】金融経済の破綻によってお金が足りなくなっている

銀行の仕組みをかんたんに図にしてみました。銀行は、預かった資金を他者に融資することで、手数料と金利で儲けるビジネスです。
貯金通帳に書かれた額のお金が、全て銀行の金庫の中にあるはずがありません。
保管コストや人件費よりも多くの儲けを出さなければ、銀行は潰れてしまいますからね。
銀行がお金を貸せば貸すほどお金が増える錬金術
先ほどの画像では、預金通帳に書かれた金額は100万円で変わっていないのに、融資先にも100万円が存在していますよね。
つまり、銀行が貸せば貸すほど、世の中にあるお金の総量だけが増えていく仕組みになっているということです。
回らない実体経済・回収できない資金で儲からない銀行
実体経済がうまく回っているのであれば、企業は融資によって利益を増やすことができます。
そうやって資金を回収できるなら、この仕組みでも結果的に丸く収まります。
しかし原因1で書いたとおり、実体経済が動かないと。。。?
- 銀行からお金を借りて新たな事業を起こそうとする企業が減る
→手数料の収入が減る - 銀行が貸したお金を企業が返せなくなる
→貸し倒れのリスク
銀行に資金がない=預金者が資金を引き出せなくなるリスク
銀行が実体経済から資金を回収できなくなると、預金者にお金を返せなくなります。
もともと無いものをどんどん貸していたわけですからね。
それによって、預金封鎖や引き出し制限がかかる場合もあります。
銀行から企業に対しての引き剥がし=企業の倒産リスク
金融リスクが高まると、今まで貸していた資金を無理やり回収しようとする動きが起こります。
チカラの弱い企業はどんどん倒産していき、それが連鎖すると、物流や経済が回らなくなってしまいます。
【原因3】ハイリスク・ハイレバレッジな金融商品

原因1と2のダブルパンチのせいで、銀行が儲けを出せなくなると、経済が完全に回らなくなってしまいます。
なんとかして利益を出そうとした銀行は、ハイリスクな金融商品を大量に購入することになります。
リーマンショックのサブプライムローン問題から本質を学ぶ
リーマンショックは、サブプライムローンの破綻がきっかけになって起こりました。
サブプライムとは、プライムではない=返済能力の低い人たちということ。
要するに、返済能力は低くても住宅ローンを組むことができるようにしたわけです。
当時、アメリカの住宅価格は上がり続けていた
普通に考えたら、返済能力の低い人がローンを組むことはできないはずです。
しかしこの時、アメリカの住宅価格はバブルのように上がり続けていたため、返済できくなっても住宅を売れば回収できたんです。
いつまででも価格が上がり続けるわけはないので、結局はバブル崩壊によって世界的なデフォルト(返済不能)が起こりました。
知らないうちにあなたも危険な金融商品を買っている!?
一般市民が、このような危ない金融商品を買うことはできません。
ですが実は、あなたが預けている銀行が、あなたの代わりにこれらの金融商品を買いまくっているわけです。
もし、サブプライムローンの問題と同じように、デフォルトが連鎖すると。。。?
預けているお金が引き出せなくなる可能性もあります。
そもそも銀行が経営破綻する可能性もあるし、そうなったらお金が引き出せなくなるどころではないですが・・・
銀行が経営破綻することもあり得る
平成の初めのころ、バブル崩壊によって180もの金融機関が破綻しています。
昔の話だけではありません。
経営赤字を抱えた地銀はいくらでもありますし、2019年には島根銀行や福島銀行が破綻状態になっています。
【原因4】コロナウイルスによって金融危機の引き金が引かれてしまった

コロナウイルスによって世界不安が広がり、それが金融にも大きな悪影響を与えています。
ざっくりまとめると、次のような影響があります。
投資家の不安によって投資先から資金の引き上げが始まる
投資家による資金を引き上げは、株価を見ればわかりやすいです。
- 日経平均株価・・・2020年2月末~3月半ばで6,000円のマイナス
- NYダウ・・・2020年2月末~3月半ばで9,000ドルのマイナス
株に集まっていた資金を、ドルや円に変えようとしているということですね。
株価の下落によって経済の停滞が進んでしまう
株価は企業の信頼ということでもあります。
企業に対する信頼が揺らぐと、企業にお金を融資している銀行はどうでしょうか?
早いうちに、融資した資金を回収しようとする動きが加速してもおかしくありません。
被害がどこまで拡大するか予測不能な事態に
例えばニューヨークでは、2週間ほどで感染者数が75倍に跳ね上がっています。
3月半ばの時点で感染者数は1000人程度でした。
しかしそこからたった2週間、3月末ごろには、7万5000人を超えています。
このような状況による経済損失は、計り知れないものがあるでしょう。
これから起こる金融危機に向けて個人でもできる対策
これから先、何が起こるかは予測不可能です。
つまり、どんなことでも起こりうる=何が起こっても生き残れるような準備をしておくことが、一番の対策になるでしょう。
手元に現金を残しておく(投資先からの資金回収)

本格的な世界恐慌・通貨危機が起こってしまうと、預金封鎖や引き出しに制限がかかる可能性があります。
また外貨や投資信託などへ投資している場合、できるかぎり日本円に戻しておくこと。
いざという時に動かせる資金を残しておくようにしましょう。
飲み水や食料を確保しておく(ライフラインの確保)

こんな状況でもし災害が起こってしまうと、お金の危機だけでなく、生命にも危険が及びます。
直接、被災しなくても、道路が閉鎖されて物資が届かなくなることもあります。
なにがあっても対処できるように、保存の効く水や食料の準備はやっておいたほうが良いでしょう。
ガソリンやガスボンベなどの準備(エネルギーの確保)
身の危険を感じた時、車があればかなり遠くまで逃げることもできます。
いざという時、電気で動くものは使い物になりません。
充電バッテリーや手回しのラジオなども、万が一を考えればあるに越したことはありません。
パニックにならないこと・現状をよく見極めて冷静に判断すること
最悪の事態を想定して事前に動くことも大事です。
しかし風評に惑わされて爆買するなんてことはとんでもない無駄です。
コロナウイルスのマスク騒ぎもそうですし、オイルショックの日用品爆買もそうです。
買いだめはだめだぞ!半世紀前のオイルショックの時のラップが未だに使いきれてないとかあるからな!だめだぞ!! pic.twitter.com/GhnJUSFZR4
— りぽたん (@ripo0079) February 27, 2020
事実を見極めて、必要なものを必要な量だけ、粛々と準備しましょう。
こんな時代だからこそ、バイナリーオプションに取り組む価値がある
こんな時代にあっても、自らの取り組み次第で未来は明るい方向に動いていくと考えています。
目を背けたくなるような事実を並べてきましたが、それを見て悲観的になるのは簡単です。
しかしそこからでも、次のようなことが学べると思います。
- 今までと同じでいること・変わらないことは大きなリスクになる
- 国や組織を当てにして動くだけでは対応しきれないことがある
- 自ら強く生き抜くための知恵を身に着けなければならない
今からバイナリーオプションについて学び始めることも、個人ができる解決策になるのではないかと思います^^
ぜひ、この先にある画像リンクから教科書を受け取ってください。
またご希望の方には、取り組み方について無料相談も行っています。
将来のあなたがより良い変化を手に入れるために、活用していただけると嬉しいです!